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ごあいさつ

会長 近藤 誠一

私とオーストリア
~会長就任に当たって~

 このたび、中川前会長の後任として、本協会会長に就任致しました近藤誠一でございます。この機会に改めて歴代会長や関係者の方々のご指導の下、この協会が素晴らしい活動を続け、日墺両国の友好のシンボルとして、多くの国際交流活動を進めてこられたことに敬意を表します。これもひとえに協会会員のみなさまの暖かいご支援とお力によるものであり、心より感謝申し上げます。

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 私が初めてオーストリアを訪れたのは、外務省の研修でオックスフォード大学に留学していた1974年の春でした。同じカレッジで親友となったハンガリー人の友達と大陸にドライブに出かけ、ウィーンに2泊しました。初めて見るウィーンの森、シェーンブルン宮殿、そしてオペラ座は、パリとはまた一味違う、独特のシックな魅力に溢れていました。
 いまでもはっきりと目に焼き付いている光景があります。それは夜中にインスブルックに向かう、雪で埋まった山道を走っているときでした。紺碧の空に輝く月、道の両側をおおう銀一色の雪、まるでお伽の国を走っているようでした。そこへ突然大きな尻尾をもった銀ギツネが、右から左へ、車の前を横切ったのです。屋根の高さに飛び上ったキツネは、まるで重力を超えたように、ふわっと宙に浮いているように見えました。しかし次の瞬間、キツネは闇の中に消えてしまいました。夢ではなかったと今でも思っています。
 そしてパリの国際機関に勤めていた1982年の夏は、ザルツブルグ音楽祭に行きました。各コンサートに1枚しかないチケットを、家内と交替で聴きに行ったことを覚えています。
このような思い出のあるオーストリアとの文化交流を進める協会に参加できることは、音楽好きの私や家内にとって、この上ない喜びです。

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 当協会はこれまで大変有意義な活動を行ってきました。しかし協会をとりまく環境は決して楽観を許すものではありません。それを如実に示すのが、会員数の減少傾向が続き、それが財政基盤を脆弱にしていることです。
 今後この協会を一層活力ある協会にしていくために、いくつか考えていることがあります。
それは第一に協会を会員にとって、一層魅力あるものにすることです。そのために、会員総会を年2回に増やします。今年は12月に、協会創立30周年を兼ねた記念総会を行うつもりです(詳細は決まり次第ご連絡します)。また著名な音楽家や芸術家などを招いたシンポジウムや、訪日中の音楽家による特別演奏会、会員による合同リサイタルの企画などを検討したいと思っています。
 第二に学生を含む若い方々に会員になって頂くことです。そのため、年会費2000円の学生会員の制度を新たに設けました。是非お知り合いの方々にお声をかけて下さい。
第三は年間の行事にメリハリをつけ、質の高いイベントを集中的に行うことです。これは簡単なことではありませんが、これだけの実績と、潜在的な魅力のあるこの協会を、このまま時代の流れにゆだねていてはいけません。来年度以降は徐々に新たな発想の行事を導入していきたいと考えています。
 第四に、こうした新しい試みを行い、魅力ある協会にしていくためには、会員の皆様から、どのような協会であって欲しいか、どのような行事や会員のサポートをして欲しいかなどのご意見、ご協力を頂くことが不可欠です。皆様から自由にご意見を頂く制度として、メール(j-austria@mx2.ttcn.ne.jp)および、ハガキによるご提案(事務局住所宛て)を歓迎致します。

 会員のみなさまが一致団結して盛り上げていきやすい、開かれた、そしてダイナミックな協会になるよう、事務局も精いっぱい頑張りますので、よろしくご支援のほどお願い致します。